《スティーブ・ハケットが語る》: 1


“OLD TIME RnR Magazine”という、これはハンガリーのプログレマガジンサイトなんですが、ここでスティーブ・ハケットのインタビュー記事がありました。

https://otrnrmagazine.blog.hu/2019/08/26/peaceful_warriors_of_light_an_interview_with_steve_hackett_and_his_wife_songwriting_partner_jo_hacke

なかなか面白かったので、拙訳にてご紹介いたします。

「もっとも影響を受けたアルバムは《サージェント・ペパーズ》」と、いつもお話されていますね。

僕が生まれたのは1950年で、《サージェント・ペパーズ》を聴いたのは15歳ぐらいのときかな。

当時イギリスにはラジオのチャンネルは2個しかなくてね。音楽がかかっているのはそのうち1局だけだった。当時はその局は、音楽ならなんでもかけてたんだよ。グレン・ミラー~エルビス~グルック・・みたいに、ロックもクラシックもごちゃまぜさ。

The Beatles – “Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”

そんななかで聴いた《サージェント・ペパーズ》は、僕には「ジョージ・フォームビーがチャック・ベリーのモノマネをしてる」みたいに聞こえたのさ。(※ジョージ・フォームビー=イギリスの音楽家兼コメディアン)

George Formby

高尚な音楽であり、大道芸であり、コメディであり、チャック・ベリーであり、みたいな。非常にブリティッシュなテイストでありつつR&Bのルーツである、みたいな。

ビートルズは、それらをすごく大きなスケールで統合していたんだ。オーケストラも加えて、だよ。インド音楽のテイストも足していただろ?

そうした統合のアイディアに、当時の僕らは夢中になったんだ。音楽そのものだけのことじゃないんだ。


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