《スティーブ・ハケットが語る》: 7
”DJABE”(ハンガリーのプログレバンド)とは、どのように知り合ったんですか?
グラミー・レコードとAttila Égerháziが、僕のレコードのハンガリーでのディストリビューターでね。Attila Égerháziとはそののち友達になって、ハンガリーでのライブのプロモーターになってもらった。
そうして彼がDJABEを紹介してくれたんだ。そして次はDJABEのメンバーが、ハンガリーであちこちのミュージシャンを紹介して回ってくれたんだ。それはそれは楽しい旅だったよ!
その中で知り合ったのがFeri Kovácsで。彼はトランペットとバイオリンを演奏するんだけど。トランペットとバイオリンをこんなふうにコンビネーションできるのは、世界じゅうで彼しかいないな!と感心してしまったんだ。それに彼は剣道も達者なんだよ!
それからGyörgy Vukán。彼は素晴らしいピアニストでもあり、また歯医者さんなんだよ。
ハンガリーの人って本当に多才なんだな。感心するよ。
ハンガリー人で無二の親友といえば、Péter Pallaiかな。彼は僕が学生時代の、学校の歴史の先生だったんだ。彼は実に面白い人生を生きていて、しかも多種多芸なんだよ。チャンピオン級のスポーツマンでありながら、しかもとても知性に優れているし。
「彼こそが真のヒューマニタリアンだ」と讃えたいね。
また彼はジャズ評論家でもあるんだ。彼は歴史の教師を辞めたあと、BBCのワールド放送の仕事をしていたんだ。なのでここハンガリーでも、彼のジャズのラジオ番組を聴いて育った人は大勢いると思うよ。
では最後に。今後の活動のご予定は? 次のアルバムの制作ですか?
うん。実際もうすでに、2曲ほどのレコーディングが終わったところだよ。これはロック・アルバムになると思うよ。
あなたのファンの多くが、「スティーブ・ハケットは、プログレ界のジョニー・キャッシュ」と呼んでいるのをご存知ですか?なぜかというと、いつも黒い服を着てるからです(笑)
ハハハ!!それはけっさくだね!
いつかはもうちょっとカラフルな服を着るようにするよ!(笑)