《オムニチャネル》《立地条件》
商売の基本に『立地条件』というのがある。
この立地条件が、インターネットによって大きく拡大・変化している。しかもスマホによって、流動化・仮想化も起きている。
立地条件が流動化しているなら、それを追っかけるのはもうやめて、売り手のほうから「立地条件」を能動的に変えてしまえ、と考えた人がいる。
これを『オムニチャネル』と呼ぶ。(この”オムニチャネル”というネーミングを考えた人が、一番頭が冴えている!)
たとえばコンビニ業界は、最大のファクターである「立地競争」をやりつくしてしまっているので、これからオムニチャネル戦争が始まるのは明らかだ。
たとえば山奥を歩いていて急にコーヒーが飲みたくなった。そこでスマホを操作すればコンビニが出現する、という構想。案外アリかもしれない。ドローンがコーヒーを届ければいいからだ。
ポケモンGOは、そういう意味でオムニチャネルをいち早くゲーム化したものといえる。おうちでポケモンを捕まえるのではなく、出かけ先で”ここでポケモンを捕まえたい”と念じるから、そこにポケモンが現れるのである。
今みなさんが”ポケモンを求めて外に出ている”というのは、実は錯覚で、”外に出たところにポケモンがいる”のである。
クルマの自動運転が完成・普及し、テレマティクスが進化すると・・カーナビの画面でショッピングが行える。すると、走行中の場所に最も近い実店舗で「この場所で今すぐ商品がピックアップできますよ。目的地をセットしますか?」とナビが案内する。OKするとクルマはそちらへ進路変更する。
変更した進路の途中で、いろんなショッピングができる場所の情報が、ナビ上に次から次へと広告が現れる。ユーザー(運転者)は、ついつい寄り道してしまい、ショッピングしていく・・
こういうことなんだろうな。