《Afterglow》
「《One for the Vine》と比べれば、これは簡単だった。この曲は数分でできたんだ」
「曲が完成した数日後、聞き直してみると『《Have Yourself A Merry Little Christmas》に似てるんじゃないか?』という気がしてきて。
改めて演奏してみて『いや、違う。大丈夫だ』と確認して安心したんだ」 (バンクス)
この曲を聴き続けてもう40年!
自分もイイ年になってきた今、やっとこの曲の意味がわかってきたような気が。
“Afterglow”とは「残照」。
人の命の夕暮れ、”終活”を歌っているのかな?と考えると・・
愛する妻を失って一人孤独に生きてきた男。今、天のお迎えが来た。これでいいんだ。君に会えるんだ・・と。
僕はこの曲は、”ジェネシスのLET IT BE”かなと考えています。
”生きること”を讃える讃歌。
塵の積もったこの家を離れ
新しい住処を探すときがきた
いろいろなところに身を隠してきたが
今はもうどこでもいい
君の声が聞けるなら
見知らぬ道を歩いてでも
君に会いたい
枕元に差し込む陽の光のように
命の暖かさを届けてくれる
私は すべてを失った
今こそ この魂を捧げよう
ずっと信じていたものの意味を知った今
この 何もない世界から 私は自由になる♫
こうしてジェネシスは、『静寂の嵐』でひとつの完成形に到達します。
残念ながらハケットが離脱してしまうが、残った3人は新たな表現を目指していくことになるのでしょう。
ご静聴ありがとうございました。
~おわり~
※次回は「月影の騎士」に挑戦しようと思います!