竹内まりや《REQUEST》

竹内まりやの超ベストセラーアルバム《REQUEST》が、３０周年を記念してデジタルリマスターされて新発売になりました！
「けんかをやめて」「元気を出して」「駅」など、今でもカラオケで大人気のスタンダードポップスばかりを集めたもの。

この《REQUEST》は、なんと１９８７年の発売で、この年だけでミリオンセラー。そしてこの３０年間ずっと売れ続け、トリプルミリオンになった名盤です。

ミリオンセラーとはどういう状態のことか？というと、だいたい“どこのご家庭でも一家に一枚ある“、という状態ということです。

今４０代から５０代の女性はほぼ全員、この《REQUEST》を聴いて、枕を涙で濡らしたことがあるはず。。。

あのころの輝いていた自分に戻ってーいえいえ、今でも輝いていますよ！－、もういちどこの《REQUEST》を聴いて、枕を涙で濡らしてみませんか？

というわけです。

さて、１９８７年の音楽シーンはどんな状況だったか思い出してみよう。

まず１９８７年には、“J-POP“と言う言葉はまだ誕生していませんでした。（“J-POP“という言葉は、FM局”J-WAVE”が開局した１９８９年に誕生しました）

日本の音楽はまだまだアイドル歌謡曲と演歌がメインでした。この「ＲＥＱＵＥＳＴ」の楽曲のように、河合奈保子、小泉今日子、中山美穂、薬師丸博子、中森明菜、牧瀬理穂などがアイドルとして毎日テレビに登場していた時代です。
これらアイドル歌謡曲の上位に位置していたのが“ニューミュージック”で、松任谷由実、中島みゆきなどが高品質の作品を提供していました。

さて、この当時ものすごい勢いだったのが、ＴＭ－ＮＥＴＷＯＲＫです。当時の日本の音楽シーンは完全にコムロテツヤ化していました。

そんななかでのこの《REQUEST》だったので、“こんな地味なもん、誰が買う？”と誰しも考えていたのですが、予想を大きく裏切ってミリオンセラ－をたたき出したのです。

これによって「本当にいい音楽は、ちゃんと売れるんだ」、そして「３０代～４０代の女性も、いいアルバムはちゃんと買ってくれるんだ。この購買層があるんだ」ということがわかったのです。
（なにしろこの当時は３０代～４０代女性はもう中年。専業主婦のオバチャンとみなされていた時代です。そんなオバチャンがレコード店に自分で買いに行くという現象が過去にはなかった！）

さてこの３０周年記念の《REQUEST》は、最新のデジタルリマスターが施され、２０１７年現在のみなさんの耳にも新鮮に聞こえるように磨きがかけられています。

デジタルリマスターってよく聞くけど、何？　という質問も多いことでしょう。

これについてはまた今度詳しくご説明しましょう！

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