DAY-3 : 《マジカル・ミステリー・ツアー》
3日目は、ビートルズを挙げておきます。ビートルズの中で僕が最初に聴いたのは、この《マジカル・ミステリー・ツアー》でした。これも中学1年のとき、1973年のことなので、ビートルズはとっくに解散していたときです。
特にFool On The Hillが好きでした。なので僕はポール派でしたね。僕も左利きなので、同じレフティのポールに憧れたのも必然でした。
当時、家にボロいクラシックギターがありました。スチール弦のフォークギターではありません。ナイロン弦のクラシックギターです。
それをなんと、親に怒られながらも弦を逆に張ってレフティ仕様にして、ギターの練習を始めたのです。
しかしなにしろ、当時昭和45年ごろですから、左利き用の教則本なんかなかったですから、楽譜を読むのは至難の技でした。右利きの人の何十倍も苦労して練習したものです。
また、カーペンターズで始まった「洋楽で英語を勉強する」マイブームは、このビートルズでさらに加速します。
この当時に、書店で唯一手に入ったのが、片岡義男の「ビートルズ詩集」という文庫本です。
この本を右手に、そしてビートルズのレコードを左手に、シコシコと英語の勉強をしていたのが中学生時代。
おかげさまで英語がとても好きになり。中学の3年間のあいだに高校の英語まで勉強できてしまいました。学校の英語のテストでも90点を切ったことは一度もなかった。
あ、ちなみに、この片岡義男の「ビートルズ詩集」は、翻訳がめちゃくちゃ間違っています!
そんなこんなもあって、「この訳はおかしいんじゃないか?本当はこういう意味なんじゃないか?」と、自分で勝手に研究を進めるようにもなりました。
というわけで、ビートルズは、僕の英語の高等教育の先生だったのです。
ビートルズの歌詞の研究は、永遠に終わらないテーマです。