DAY-11 : 「FM」のお話を
「ジェット・ストリーム」の話が出たので、今日は「FM」のお話を。
1967年に日本でFM放送が開始され、その後順々に、東京、大阪、愛知などでFM放送が開局します。
これと連動して開花したのが「FM雑誌」の世界。先発はFMファン、週刊FM、そして後発のFMレコパルとFMステーションです。
このFM雑誌文化を追うように開花したのが、「カセットテープ文化」。そして「FMラジカセ文化」であります。
特にFMラジカセは、家電市場では非常に大きなマーケットになりました。高性能化、コンパクト化、パーソナル化、ファッション化と、いろいろなセグメントにマーケットが拡大していきました。
このFMラジカセを追ったのが、カーステレオ文化、そしてカーコンポ文化です。「カロッツェリア」や「アルパイン」といったブランド化が進行しました。
こうなってくると、「クルマでドライブしながら聴くのにピッタリで、しかも高音質で高品質な音楽」が求められるようになります。
こうしたマーケットの要請で生まれたのが、日本ではユーミン、大瀧詠一、洋楽ではイーグルス、ということになるのでしょう。
音楽がライフスタイルを変えたのでしょうか??
実は僕はそうは考えてなくて。
ライフスタイルの変化が、新しい音楽を求めた。
その要求に応えることに成功したサウンドが、メガヒットを飛ばし、さらにライフスタイルと化学反応を起こしてビッグバンを起こした。
そうしたことによって、私たちの心に今も「人生を変えたマイフェイバリットアルバム」として心に刻まれているのでしょう。