山下達郎のライブ@NHKホールに行ってきました
山下達郎のライブ@NHKホールに行ってきました。
山下達郎のライブ演奏を聴いてていつも思うのが、
『山下達郎の曲はとにかく演奏の難易度が高い!!』
ということ。
キーはA♭やD♭だったりするし、コードもすごく難しいし。
アレンジがこれまた緻密に計算し尽くされているので、手を抜いていい部分など皆無なのです。
また、『曲のニュアンス』 がとても難しいのです。
楽曲ひとつひとつの世界観をしっかり理解していないと、まったく演奏できないのです。
これらの「超難曲」を、約3時間半の公演のあいだ きっちりと集中力を切らさずに演奏しきるのは、超一流のプレーヤーでなければできません。
また、アルバム収録曲としての楽曲群の完成度がとても高いので、それが逆に『ライブではその世界観が再現できない』 ということにもなります。
《ここからネタバレ》
今日のライブで一番驚いたのは、大瀧詠一の名曲 『君は天然色』 をライブ再現していたことでした。
みなさんのなかで、大瀧詠一のアルバム「ア・ロング・バケーション」のライブ演奏を観たことがある人、います?
いませんよね?
そりゃそうです。「ア・ロング・バケーション」はライブ演奏を想定したアルバムではありませんから。
レコードを聴くことであの世界観に浸るように作られている楽曲群だからです。
達郎氏は 「機材が日進月歩で進歩しているので、これまで不可能だった曲もライブで演奏できるようになった」 とおっしゃっておられましたが、 この『君は天然色』も、それの一例です。
もうひとつ驚いたのは、 『硝子の少年』 のライブ演奏です。
『硝子の少年』の あの切なくもスピード感のある世界観を ロックアンサンブルの構成で生演奏できるのは、これまた山下達郎バンドでしかできません。
(KinKiKidsでさえ、ライブでもテープですから!)
というわけで、超難曲ばかりを、いっさい破綻することなく演奏できる山下達郎バンドは、まちがいなく日本一のバンドであります。
あ〜楽しかった!!